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承認欲求

 私は高校生の頃、いや小学生の頃から「自分がいかに特別な才能を持っているか」を周囲に知らしめたくてたまらなかった。俗に承認欲求というもので、もっと簡単に言えば「S君って作曲も演劇もできるんだ〜カッコイイ〜」という具合にチヤホヤされたかった。しかし、大学に入って様々な作品を制作するにあたってそういった感情は意外にも落ち着いて行った。というのはチヤホヤされるかはさておいて、作品制作に一生懸命になればそれだけまっすぐと評価してくれる人がいるからである。

 今では自己承認欲求というよりは、自分の作品が周囲に対してどれだけポジティブなイメージを与えられるか?作品を見る前と見た後で、観客の考え方にどれだけ変化を与えられるのか?という事に拘っている。