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合唱がつまらないと書いた経緯について

「合唱の演奏会はなぜつまらないのか?」を書いた経緯をお伝えします。

 前置きとして、このブログは1週間に1ページを見られるか、見られないかという弱小ブログでした。それを何とかして僕の身近な人だけにでも読んで欲しいと思いTwitterに記事を共有し始めました。「8割はクソつまらない」という過激な言葉を使ったのも、できるだけ多くの方に読んでもらうための極めて幼稚な手段でした。しかし、このフレーズのインパクトが強かったせいか、思いの外、僕の全く意図しない所まで広まってしまいました。(記事を読んで、傷ついた方にはお詫び申し上げます)

 しかし、つまらないというのは、たった14年間で見てきた・体験してきた中で出来上がった視野の狭い若造の偏見です。8割という数字も、もちろん正式な統計調査に基づいたものではありません。

 

 僕に直接会った方はご存知だと思いますが、僕は別に合唱に対して恨みがあるわけではありませんし、気疲れしているわけでもありません。むしろ、積極的に演奏会やコンクールを鑑賞する立場で、合唱演奏会が企画されていること自体が僕にとって、とてもとても喜ばしいことなのです。

 しかし、この数年、海外の合唱団との交流や演奏会を見に行く中で、日本の合唱の勢い・技術ともに衰えているというか、元気がないなと感じ始めたのです。今後、日本では人口減少社会が進む中で合唱だけでなく芸術活動全体が縮小していくでしょう。その中で合唱人のほとんど主体となるアマチュアが現状に満足せず、もっと盛り上げて行く意識を持っていかないと、より一層衰えていくのではないか?と未熟な若造なりに危機感を持っているのです。

 

 だからといって、つまらない演奏会は開いてはいけないとも思っていません。たとえ、つまらない演奏会だったとしても、演奏者にとって合唱は生きがいや人生の潤いの時間になると思います。僕も初めて舞台に立った時の感動は忘れられませんし、合唱の練習も大好きです。だから合唱人の皆様には、劇的に曲のクオリティーを上げて欲しいというわけではなく、(勿論、上がれば良いのですが)「あの合唱団があの形式でやってるから、私たちの団も同じ感じで良いや〜。」という意識に少しでも疑問を持って、より良い方向に変えて欲しいと思ったのです。

 また、記事にはポップス編曲はダメだみたいなことを書きましたが、僕にも大好きなポップスの合唱編曲が沢山ありますし、身体表現が下手なはずの合唱人に舞台で演技させながらアカペラを歌わせるという鬼畜な演劇公演を開いたこともあります。ただ、安直な考えで選曲や演出をしないで欲しいなと思った訳です。

 

 また、合唱の魅力を発信する記事も丁度、書いている所ですし、近頃は自分で合唱演奏会を開く計画を立てています。その記事や演奏会を見てくださって「クソつまんねぇな〜」と思った方々には、率直に批判して「そめやみつの記事(作品)の8割クソつまらない」と断言して頂きたいです。(まぁ、それはそれで結構ショックではありますが・・・)