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自立は依存を分割していくこと

最近、ツイッターでしっくりとした記事を見た。自立することは依存をなくすことではなく、依存を分配していくことだという趣旨だった。確かにそうだと思う。人間は依存を0にして生きることはできない。

 

 皆さんはエド・スタッフォードという探検家をご存知だろうか?元、イギリス陸軍大尉で、アマゾン川を人類史上初めて踏破した探検家だ。動画を見れば分かるが、この人はいかにも屈強な大男で、サバイバルの知識は豊富で、サバイバルにおける酷い食事も難なくこなす(動物死体にたかるウジ虫を魚の餌にしようか、自分の食事にしようか迷ったりする)

 この人探検家は無人島で本当に何も持ち込まずに(道具も衣類も準備せず裸で)一人でサバイバル生活をするという挑戦に挑んだ。しかし、1度目は途中でリタイアしてしまう。食事が確保できないことも辛そうなのだが、動画で見ている限りでは食事よりも孤独であることが辛そうだった。栄養失調や体調不良になっても、エドを勇気付けてくれる人は誰もいない。とうとう極限状態に陥ったエドは真夜中に発狂してしまう。人間は一人だけで生きられない生物だ。エドのような鍛錬を重ねた人類でも依存を完全に断ち切ることはできない。

 

 では、人間はどのようにその依存して生き抜いていくか?という話になるが、仮に依存をほんの数人だけにしぼってしまうと窮地に陥りやすくなる。例えば親や配偶者、恋人だけに全てを捧げてしまうと、もしその存在がなくなった時、途端に一人になってしまう。それは金銭的な問題ではなく、精神的な依存や、住処、食事に関しての依存もそうだ。その状況を例えば兄弟とか、友人とか、先生とかに依存していく先をあらかじめ分配しておけば、仮に一つの依存がなくなってしまったとしても、ダメージを抑えこむことができる。とりあえず、私の現状では金銭面では完全に親に依存してしまっているので、会社や仕事に分配できるように努めたい。