九大祭が開催される10月12.13日。今、その日を狙ったようにして台風が福岡へ近づいて来ている。私は九大祭で出店を出す予定なので、それの準備の為に様々な食材等を揃えているが、それら全部を自分達で消費しなければならないと言う危機が迫っている。
勿論、私だけでなく学祭の主催となる運営や学サークル等には、より大きな緊迫があるだろう。去年の10月にも台風が来て行事が行えなかった学祭サークルがいくつもあった、私の所属していた噴水企画もその中の1つだ。
毎年、噴水企画は約9ヶ月の期間をかけて学祭の為だけに活動をしている。しかし、それが台風1つで吹き飛ばされるのだ。その無念は言葉で言い表しようがない。
そもそも10月に学祭が開催されるというのにも無理がある。毎年10月には、数は少ないものの西日本には強い台風がやって来る。そのためにこういった悲劇が非常に起こりやすい。2016年までは九大祭も11月に開催されていたが、11月の福岡は非常に天気が穏やかなために台風や雨で中止されるということは滅多になかった。何故、去年台風で学祭が中止されたのに今年も10月に開催予定なのかと言うと、九大の学期がクオーター制になったことに起因する。クオーター制では3学期目の期末テストが11月頃に行われ、それが学祭が被ってしまうと学生が勉強に集中できない恐れがある。だから2017年から学祭の開催を10月に早めたのだ。
学生の本分は学業である。だから、クオーター制を責めるつもりはない。しかし、それにしても10月の台風で学祭サークルの生徒達の努力が消え去るのは非常に心苦しい。