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演劇部の同期との話

今日、とある機会があって1年半前まで一緒に同じ演劇部だった同期と語り合った。この1年半で彼の中では、作品(特にストーリーや演出)についてのロジックが出来上がっていた。

そのロジックを元に、話題の映画や演劇などについて的確な指摘を聞いた。先週終演した「ウタモノグルイ」についても良い点、見直すべき点だけでなく、制作過程等の問題に関しても殆ど明確に言い当てられ、自分が思いもつかなかった客観的な見解を教えられた。自分はただただ黙って相槌を打つことしか出来なかった。彼は批評のセンスや批評を言葉として伝える才能がズバ抜けていた。

現役時代を含め今まで、彼のそういう一面を殆ど知らなかった。彼自身あまり話してこなかったようだが、身近にこんな才能を持っている人間がいるとは思わなかった。

でも、彼にも悩みがあった。作品を作ろうと思う熱意はあっても、一緒に作る仲間と時間が見つからないという悩みだった。

もし、彼の考えを共有して、精力的に立ち向かう仲間さえいれば面白い作品が出来るはずなのに、今の彼にはその才能を生かす環境がない。とても勿体ないし、残念だと感じた。

だから、来年から劇や映像を作る機会があれば是非彼に見てもらおうと、或いは一緒に作る仲間になってもらいたいと思う。

ともかく、これから3ヶ月後に向けて丁寧に作品を描いていくしかない。